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【JR野田】母と3姉妹のアットホームさと名物餃子を味わって【キッチン菜花実】

ヨシエさん

こんにちは。まずはお店をはじめたきっかけから教えてください。

オーナー

もともとは、元旦那さんが飲食店をやってたんですよ。その時に、ホールにちょっと提供したりとかお皿下げたりする感じで、その当時、すごく忙しいお店で。そこで風景を見てたっていうのもありますし、若い頃から飲食店をやりたいなって言う、夢があって。

オーナー

飲食やってる方と出会って結婚して、忙しいときは手伝ったりもしましたけど、子どもも3人いるので、育児の方が中心で。でもお店やりたいなっていうのはずっとありました。

オーナー

ただ、突然の離婚だったんで、子どもが下の子は6歳で、どうしても帰ってきたときに家にいてあげたいというのがあったので。その時はこの辺の近所に中央市場があるんですけど、夜中の仕事しかないと。

オーナー

一番いいのは近所。市場だったら市場に知り合いもいてますし、もうジャージで、すっぴんで働ける場所なんですね。それが一番、動くには手っ取り早いかなと思って。ほんとに夜中の2時から朝まで働いて、朝いったん帰って、子どもたちと朝ごはん食べて学校に送り出して、みたいな生活をして。とにかく生活費を稼がないとダメなんで、昼からもちょっとダブルワークしたりとかで、そんな感じでバタバタと過ぎて行って。ふとした時に自分の人生がこれって嫌やなっていうのがずっとあって。そのときに色々、自分なりに考えて、やっぱりお店がやりたいって。それで、タイミングよくここが、居抜きであるって聞いて飛びついたんです。

オーナー

そのときはもう、子ども達も大きくなってて、下の子も大学いくかというところで、高校生やったんですけど。どうしてもお金がいるじゃないですか。だから、わたしにしたら賭けやったんですよ。いまの給料じゃ無理。そしたらどうしたらいいのって言った時に、自分で稼ぐしかない。それが48歳の時ですね。

オーナー

子ども達に、ママ、店やりたいねんけどって言ったら、やりたいって言ってたんやから、やったらいいやんみたいなね。わたしも最後の勝負で、子ども達にママ店やるから手伝ってくれへん?って。人雇う力もないし、だからあんたたちが、横におって助けてくれたら、すごくうれしいねんけどって。

オーナー

メニューを色々考えたときに、わたし餃子が好きで。実家の餃子がすごく好きだったんです。わたしは専門的な知識もないし、自分が出来る範囲で考えて、そしたら餃子やったら値段的にもいいかなって思ってまず餃子を選びました。

オーナー

それから広げていったって感じです。子どもも試作とか手伝ってくれたり、ここで何回もお料理つくって、これはダメ、これはあかんとかいいながら、最初はメニューももっと少なかったんですけどね。そんな感じから始めましたね。

ヨシエさん

すごい。ほんとに美味しいんですよ。あたし家が近かったら毎日来たいですもん。

オーナー

ご近所密着型で。結構、女性の方に来てほしかったし。

ヨシエさん

この場所、居抜きで見つけられた。この辺に住んではった?

オーナー

もともと、嫁いだとこが野田なんですよ。この辺は地理的に色々わかってたし、空くんやったらそのまま貸してくださいってことを言って、それで、子ども達と壁を塗ったりして。

ヨシエさん

基本的にこう、人の手を借りずに。

オーナー

そうです。ペンキと養生シートとか買ってきて。実家のお父さんも手伝いにきてくれて。みんなで何日かかったかって言うくらい。

ヨシエさん

娘さんたちはお母さんがお店をやるって言った時に、どんな気持ちやったんでしょう?

次女

小さいときから、小言のように、ママ餃子屋さんやりたいわとか、お好み焼き屋さんやりたいわとか、ずっと言ってたから、すんなり。手伝う手伝わへんの選択肢とかもなく、当たり前に出来る限り入るみたいな感じで。気づいたらオープン1か月前。

三女

私は高校生でアルバイト辞めた時やって、どっか探してて、バイト先でお母さんのお店に入りました。

次女

私はオープンと就職のタイミングが一緒やって。入社したところが社長との距離が近い会社やったので、お願いして。家の事情でダブルワークしたいと伝えて、正社員で働きながら入れる日に入ってるって感じで。4年間やってます。

ヨシエさん

スゴイ。

オーナー

対面でカウンター5,6席でわたしが一人で出来る商売みたいなのを、おでん屋さんとかお好み焼き屋さんとか、そういうのを想像していたんですよ。でも、ここ空いたときたら、結構、広いし。だから一人じゃ無理やなと思って。入っていただいたお客さんには、磁石のついたぐらい、ゆっくりできるお店にしたかったんですよ。

ヨシエさん

いいですね。磁石がついたくらい。

オーナー

実際に、ゆっくり出来るねとか言ってくださるからすごい良かったかなって。あんまり商売っ気がないって言ったら、ないのかもしれないけど、自分が描いてた店はお客さんに喜んでもらって、くつろいでくれるお店。そういうのがしたかったので。お客さんも本当にいいお客さんばっかりで。

ヨシエさん

地元の方も?

オーナー

地元の方も土曜日とかは結構、近所の家族の方とかも。あとは、単身赴任のお一人でこっちに来られたサラリーマンの方も、すごく多いです。出張の度に大阪来るときに、ここを使ってくださる。接待で使ってくださる。そっから、違う人を連れて来てくださったり。

ヨシエさん

口コミでね。

オーナー

SNSとか一切やってなくて。お客さんが載せてくださっている。ママ載せてくれてんで~って聞いたりとか。

ヨシエさん

家族の信頼が強いなって。3人みんなが手伝ってくれるって。あんまりない、聞かないというか。お母さんなんか、いままでずっと一人で3人を育ててきたのを背中で見てはったんでしょうね。

オーナー

この子たちもなんか、性格がみんなおおらかというか、流されないというか。もうほんとに自分に似てるなって思ったり。

ヨシエさん

やっぱりお母さん、ひとりでは難しいじゃないですか、この広さ。

オーナー

難しいです。そうです。この子たちがホール行ってくれてないと、やっていけてないし。これが例えば、アルバイトの子がいてくれてても、わたしはたぶん気も使うし。そこまでそのお店の空気感っていうのも変わってきてたような気もしますね。家族やからこそ、言いたいこと言えるし、ぶつかる時はぶつかるし。

ヨシエさん

従業員の教育は、なかなか難しいですもんね。

オーナー

むずかしいと思います。わたしはそういう才能ないので出来ないと思います。

ヨシエさん

本当、雰囲気がいいんですよ。本当に姉妹かなって思ってたんですよ。そうしたらお母さんっていうから。

オーナー

わたしがしっかりしてないからだと思います。本当に助けてもらってますね。

オーナー

この子たちは成長するじゃないですか日々。大人になっていくので。それをすごく実感させられています。わたしはずっと、ここで止まってるけど、すごいなって。若いパワーっていうのは。

ヨシエさん

その家族感ってところが、他のところと違って出てるんでしょうね。いい意味で。

オーナー

それはなんか、よくいわれます。お友達と話してても、うちは特別仲ええんやなって思うことが多々あります。

ヨシエさん

みんな、癒されに来るじゃないけれども。家に帰ってきた感覚っていうのがこの店にはあるのかなって思いますよね。これは家族だからだせる。雰囲気があると思います。

ヨシエさん

先ほどおっしゃっていた餃子が一番のウリにされているんですか?

オーナー

そうですね。一番食べて頂きたいのは餃子ですね。看板も餃子。

ヨシエさん

全ての物がおいしいんですよ。しかも、お値段がすごく手ごろで。手ごろなのに美味しい。

オーナー

自分が出来るっていうか責任もてる範囲の値段設定で。そういう風にいろいろ決めてるかな。わたしの力これですって感じですかね。

ヨシエさん

わたしも料理すきなんですけど、自分がもし作ってメンドクサイなって思って、ここに来てあれだけのお料理のおいしさで、このお値段だったらメッチャ安いと思うんですよ、わたしは。

ヨシエさん

この仕事されてて、一番楽しい瞬間って?

オーナー

楽しい瞬間は、ホールを見渡した時に、お客さんが楽しそうにわいわいしてくれてる姿をみたときに、自分この仕事して良かったって思いますね。すごく喜びを感じれます。

ヨシエさん

最後に、お店の名前の由来を。

オーナー

名前の由来は、三姉妹の名前の漢字一文字をとってます。ナカミ。中身のある店にしようってことで。どんな時にでも、この名前をみたら、提灯をみたら、3人の娘の顔が思い浮かんで、頑張れるかなって思って。

ヨシエさん

ほんと素晴らしいです。

オーナー

人生、たのしみましょうってことで。

店舗名キッチン菜花実
住所大阪府大阪市福島区吉野3丁目7−13
営業時間17時30分~22時30分
定休日日曜日、祝日
URLhttps://retty.me/area/PRE27/ARE618/SUB8904/100001450089/
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