よろしくお願いします。まずは店名である「こい串」にはどんな想いが込められているんでしょうか?
僕の人生の師匠の言葉がもとになってるんです。「仕事に恋こがれるくらいに打ち込みなさい」って。
なるほど! ロゴに5194って書いてあるのも面白いですね。
そうそう。ポケベル世代なんで(笑)
懐かしい。
ちなみに、僕の名前が「こういち」なんで、実は「こういちの串」で5194にもなるという。
おー、ダブルミーニング!
「ちゃんと意味あるんやね」ってみんな言わはります。
素敵ですね。次はこのお店を始められたきっかけを聞かせていただけますか?
飲食に関しては、ホントに、小さい頃からずっとやりたかったので。田舎が岐阜県なんですけど、18の時に大阪に出てきて。ただ、串カツ屋になるとは思ってなかったですね。最初はイタリアンのシェフとか、当時流行ってましたからね。若いころはそういうのに憧れて、ただただ憧れで飲食業界に入った。単純ですけど、それでもう24年やってるわけですね。
憧れって大事ですもんね。
それでたまたま、バイト先で串カツに出会って。また、そこで働いてた人がいい人達で。
出会いがあったわけですね。
そうなんですよ。串カツって意外とね。このパン粉付けて揚げるだけの単純な作業なんですけど、それが意外とやってみると奥が深いもんで。寿司の世界とかと近いかもしれないですね。
職人的な。
人によって固さも違うし、揚げ方も変わってくるし。それが面白くて。「これは一生かける価値があるな」と思ったんですよ。職人さんって、歳を取ってもかっこよくて、「自分もああなりたいなぁ」って思います。死ぬまで楽しく串カツ揚げてたいなと(笑)
そういうのいいですよね。わかります。
共通してるのは、やっぱり楽しそうにやってるってとこで。そこまで突き詰めたいなあという思いはありますよね。でもまあほんとに、串カツってやっぱり、さっき寿司で例えましたけど……、何ていうんですかねぇ、料理としてはまだまだ……、言い方は悪いですけど、なんか軽く食べれるというか……。
たしかにカジュアルなイメージはありますよね。
もちろん悪いことではないんですけどね。ただ、「ちゃんと食べると違いがわかる」っていう。だから、ゆっくりいっぺん味わってみてもらって、それで違いを感じてもらいたいというのが僕の想いですね。寿司だって江戸時代のファーストフードなんで。それを職人さんが磨き続けて昇華させて今の地位があるわけです。それを串カツでやりたい。
素晴らしい志! しっかり串に恋焦がれてますね!
まあ実績が伴ってなんで(笑)。まあ頑張っていきますんでっていうことで、今のとこは。世の中的にはやっぱりまだまだ串カツで三千円とかって高いと思われますもんね。やっぱり世の中一本80円とかで串カツ食べれますから。
なるほど。
あまりにも高級路線が過ぎると間口が狭くなりますし。なので、ウチは「落ちついてゆっくり食べれる」ぐらいの感じでやらせてもらってます。
いい感じの店内ですよね。串カツ屋っぽくないというか。
女性一人でも入れるようなね。実際たくさんいらっしゃいますし、そこはうちのコンセプトですね。一般的な串カツのイメージとはちょっと違う、串カツ屋さんらしくない串カツ屋さん。実際、内装見たら串カツ屋さんと思われないですからね。
看板見逃して連れてこられたら、串カツ屋さんだと気づかないかも(笑)
このお仕事のやりがいってなんですか?
あらゆるサービス業に共通すると思うんですけど、「ありがとう」が貰えること。これは間違いないですね。逆ももちろんありますけど、でもやっぱりそこが一番モチベーションになるんじゃないですかね。「串カツっておいしいね」とか、「串カツのイメージ変わった」とか、自分の思い描いてるコンセプト通りの感想を頂いたときは、「してやったり」と思いますよね。気に入ってもらって、ちょっとでも笑って帰ってくれたら嬉しいです。
素晴らしい。
あとは、まあ、秘密の……。
なんですか?
あっ、お手紙ですか?
はじめてまだ間もない頃なんですけど。片付けのときに「ゴミかな?」って思ったんですけど、素敵なお手紙を頂いちゃってたんですよ。こういうのがやっぱ嬉しいんですよね。やってて良かったなって。ちょっと落ち込んだときとか、これを見て、「あっこういう人が来てくれるから頑張ろう」って。
めっちゃかっこいいです。
そういった意味では有難い仕事やらして頂いてるなと思います。数ある職業の中で好きなこと出来てるし、こんな喜びも貰えてるし、結構幸せなんじゃないのかなって、自分では思ってますけどね。
素晴らしいですね~。最後に、これからの今後の夢、展望っていうのを是非お聞かせ頂けますか?
恩返しですね。
おー、すぐ出ましたね。
いや、だって僕はもう何が自慢かっていったら、人に恵まれてるってとこなんで。だからこの店もやれてるので。いろんな人に助けて貰ったから、常に恩返しをしなきゃいけないなって思ってます。直接じゃなかったとしても、社会なりお客さんなりにしていきたいなって話で。出来ないことは出来ないって言うけど出来ることはやる。
素敵。
ぜひ一度食べに来てください。串カツの良さが伝わると思います!
店舗名 | 串カツ専門店 こい串 |
住所 | 大阪府大阪市中央区東心斎橋1-18-20 心斎橋EOビル 3F |
営業時間 | 18:00~23:00 |
定休日 | 月曜日 |
URL | http://koikushi.com/ |